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2026/01/12

判断コストを下げる人が、チームのスピードを上げる

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はなちゃん

/

エンジニア

「丁寧に説明しているのに、なかなか返信が来ない」 「会議で背景をすべて共有したのに、結局決まらない」

仕事において、こうした「停滞」に悩まされることは少なくありません。情報量も十分、論理も正しい。それなのになぜ、物事は前に進まないのでしょうか?

その答えは、スキルや知識の不足ではなく 「判断コスト」 にあります。

🧠 1. 伝達の目的は「説明」ではなく「判断」

多くの人が、コミュニケーションのゴールを「正しく伝えること」だと考えています。しかし、開発・ビジネス・組織における伝達の真の目的は、相手に「判断」してもらうことです。

説明や資料が完璧でも、相手の返事が遅かったり、話が二転三転したりする場合、その原因は「情報の不足」ではなく 「判断のしづらさ」 にあります。

なぜ判断が止まるのか? 意思決定そのものは、本来シンプルなものです。

  • やるか / やらないか
  • 今やるか / 後でやるか
  • 案Aか / 案Bか

それなのに判断が止まってしまうのは、受け手が 「自分で情報を整理しないと、YES/NOが出せない状態」 になっているからです。論点や前提の整理という重労働を相手に丸投げした瞬間、相手の脳には負荷(コスト)がかかり、後回しにされてしまいます。

🗂 2. 「どう思いますか?」は思考の丸投げ

良かれと思って使いがちな「これ、どう思いますか?」という質問。実はこれ、相手に多大なコストを強いる「思考の丸投げ」になっているかもしれません。

この一言を投げられた相手は、以下のプロセスをすべて一人でこなさなければなりません。

  1. 論点を整理する
  2. 選択肢を抽出する
  3. それぞれの案を評価する
  4. 結論を出す

これは「相談」という形を借りた「判断依頼の放棄」です。

⚡ 3. 良い伝達とは「判断だけを残すこと」

デキる人の伝え方は、相手が 「選ぶだけの状態」 まで情報を構造化しています。 背景の説明は判断に必要な分だけで十分。詳細なデータは「聞かれたら出す」スタンスで構いません。

相手に判断を求めるなら、最低限次の4セットを揃えて提示しましょう。

  • 今回決めたいこと(アジェンダ)
  • 選択肢(オプション)
  • 各選択肢のメリット・デメリット
  • 自分なりの推奨案(おすすめ)

ここまで揃って初めて、相手は「YES」か「NO」を即答できるようになります。

📋 4. AI時代だからこそ問われる「整理する力」

現代はAIによって、コード生成や資料作成、実装そのもののスピードが圧倒的に速くなりました。しかし、その一方で「整理されていないアウトプット」が大量に量産されるリスクも抱えています。

  • AIが修正した大量のコード
  • AIが要約した膨大な議事録

これらが「意図」や「判断ポイント」を欠いたまま渡されると、受け手は判断の前にまず「理解と整理」から始めなければなりません。

実装が速くなった今だからこそ、 「判断までの距離をどれだけ短くできるか」 が、これまで以上に個人の価値として問われています。

🧩 5. まとめ:相手が考えなくていい状態を作る

良いコミュニケーションとは、流暢に話すことではありません。 「相手になるべく考えさせない(整理を引き受ける)」 ことです。

  • 結論を先に述べる
  • 判断ポイントを明示する
  • YES / NO で返せる形にする

これは単なるマナーや配慮ではなく、組織のボトルネックにならないための「必須スキル」です。上流工程に行けば行くほど、そして意思決定者の時間が貴重であればあるほど、この「判断コストを下げる技術」が武器になります。

今日から、資料一通、チャット一言を送る前に、自分に問いかけてみてください。 「これは、相手が選ぶだけの状態になっているだろうか?」

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