初めまして!SHIPエンジニアの休場と申します。
5/26~5/27に立川ステージガーデンにて開催されたLaravel Live Japan 2026へ参加しました。
様々な企業やエンジニアの方々が集まり、Laravelについて多くを学べる二日間でした。 中でも濱崎竜太さんのスポンサートークが特に印象に残り、この記事にまとめることにしました。
今回取り上げるのは、Laravelのプロジェクトを新規作成するlaravel newコマンドです。 コマンド自体は以前から提供されていますが、近年(Laravel 11〜12)のアップデートで、 データベースの選択・Starter Kit の導入・テストフレームワークの選択などを対話的にセットアップできるようになり、環境構築が簡単になりました。
あわせて、濱崎さんのデモで紹介されたLaravel Cloudについても触れます。 Laravel CloudはGitへpushするだけでデプロイできる仕組みや、アクセスがないときに自動で縮退するScale to Zeroなどを備え、インフラ構築なしにLaravelアプリを本番公開できるLaravel公式のデプロイ基盤です。
本記事では、laravel newでのプロジェクト作成からLaravel Cloud CLI(cloudコマンド)でのデプロイ手前までを実際の手順に沿って解説します。
濱崎竜太さんについて
Laravel社に所属されている日本人唯一のシニアソフトウェアエンジニアです。
Laravel Live Japan 2026の主催者の方で、「YOYO」というリアルタイムAI音声翻訳アプリを個人で作成しイベントで活用されていました。 翻訳の精度がかなり高く低遅延だったため、英語が不得意な自分でも問題なくセッションを楽しむことが出来ました。
今回のイベントではlaravel newを用いて5分間でlaravel cloudへデプロイするというテーマで10分間のトークをされており、見事に成功されていました。
🎥 当日のトークの様子(Youtube) https://www.youtube.com/live/VbM_o0adyoc?si=QecflhSPZvOxa50z&t=23393
📝 濱崎さんのブログ https://note.com/avosalmon/n/n2d6904c35bad?magazine_key=m7d8c3cc4823f
laravel newの始め方
1. 必要なツール
laravel newコマンドを使うには、以下の3つがPCにインストールされている必要があります。
- PHP
- Composer(PHPのパッケージ管理ツール)
- Git(laravel newの初期化・Laravel Cloudとの連携に必要)
2. Laravelインストーラーの準備
まずは、PCのどこからでもlaravel newが使えるように、インストーラーをグローバルにインストールします。ターミナル(Mac)またはコマンドプロンプト(Windows)を開いて、以下のコマンドを実行します。
composer global require laravel/installer
💡 環境変数の注意点: 初めてComposerをインストールした場合、ターミナルでlaravelコマンドが見つからないエラーが出ることがあります。その場合は、Composerのバイナリパス( ~/.composer/vendor/bin など)へのパスを通してください。
3. プロジェクトの作成
準備ができたら、アプリケーションを作りたいディレクトリに移動し、以下のコマンドを入力します。

laravel new プロジェクト名
コマンドを実行すると、対話式のプロンプトが始まります。 質問が終わると自動で必要なファイルがダウンロードされ、最後に自動でgit initまで完了します。
4. ローカルでの起動確認
作成されたプロジェクトのフォルダに移動し、ローカルサーバーを立ち上げます。

cd プロジェクト名
php artisan serve
表示されたURLにブラウザでアクセスし、Laravelのウェルカム画面が表示されれば準備完了です! Deploy nowを押下するとLaravel CloudのHPへ飛びます。
Laravel Cloud へデプロイする
5. Laravel Cloud CLI のインストール
cloudコマンドをグローバルにインストールします。
composer global require laravel/cloud-cli
6. Laravel Cloud CLI で認証
CLIと自分のLaravel Cloudアカウントを連携するコマンドです。 ブラウザが開き、認可すると API トークンが ~/.config/cloud/config.json に保存されます。
cloud auth
7. デプロイフロー開始
対話形式で以下が順に進みます。
- リポジトリ検出 / 作成
- リージョン選択
- アプリ名・環境変数(.env)同期・DB / キャッシュ作成・機能設定
- デプロイ実行
手順3以降はLaravel Cloudへの課金が必要なため今回は実行していません。 実際の画面表示は濱崎さんのデモでご確認いただけます!

cloud ship
補足:コマンドの使い分け
- cloud ship … 新規アプリの「作成〜初回デプロイ」を対話でまとめて実行
- cloud deploy … すでに作成・設定済みのアプリを再デプロイ
💻 業務でどのように活かせる?
アイデアをその日のうちに動くURLにできるのが一番の魅力だと思っています。
1. 新規事業・お試し開発をすぐ形にできる
- 今まで:サーバーを用意 → 設定 → デプロイと、公開までに数日かかることも。
- Laravel Cloud だと:laravel newで作ってpushするだけ。その日のうちに本番に近いURLで公開できる。
- 👉 「まず動くものを見せて判断する」がやりやすくなる。
2. 共有・レビューがスムーズになる
- 今まで:自分のPCでは動くのに…と、相手に見せづらい。
- Laravel Cloud だと:URLを送るだけでクライアントやPMに共有できる。
- 👉 実際の画面を見ながら話せるので、認識のズレや手戻りが減る。
3. インフラの負担を減らせる
- 今まで:DockerやAWSの知識が必要で、詳しい人に作業が集中しがち。
- Laravel Cloud だと:複雑な設定はクラウド側が肩代わり。専門知識がなくても安全で拡張しやすい環境が手に入る。
- 👉 特定の人しか触れないという属人化を防げる。
4. リリース作業が自動になる
- 今まで:公開のたびに手作業でデプロイ。ミスや手間の原因に。
- Laravel Cloudだと:濱崎さんのデモの通り、GitHubにpushすれば自動でビルド&デプロイ。
- 👉 公開のハードルが下がり、こまめにリリースしやすくなる。

